居抜き工事の物件です。
オーナー様はとても若い男性の方で、お問い合わせ頂いた時は念願のお店の開店準備をしている最中との事。
居抜き物件なので、「使えるものは使っていく」という事で、一部壁を塗ったり、店内の掃除とかは自分で出来るので
大丈夫だったのですが、サスガにカウンターはどうして良いか分からなかったそうです。
かっこ良くしたいけど、、、、
どうやれば良いのか?
「方法が分かっても、サスガに自分でやるのは不可能だろうな」って事でご相談頂きました。
お店に伺い、店内を拝見。
入り口入ってから奥に向けて長方形の店内で、幅は少し狭めですからテーブル席を設けることは出来ず、カウンターメインの店内でした。
なるほど
このバーカウンターをかっこ良くすれば良いんですね。
じゃあこの案はどうでしょう??
って事で今回もご提案させて頂いたのがこの無垢のカウンター板!
モンキーポッド
厚み70㍉の無垢材です。
モンキーポッドってみなさん聞き慣れないかもしれませんが、実はこの板は、こういった形になる前の元々の大木の状態は、結構かなりの方がテレビなどで
見ているんだと思うんです。
元々の大木の状態がコレ!
分かります??
実はコレってですね
「この〜木何の木気になる気になる・・・・」♪のCMでお馴染みの日立さんのCMで流れているあの大きな木なんですね。
原産はハワイ。
で
カットした状態がこんな感じです。
ちゃんとしたバーカウンターにしなければいけませんから、まだ荒いこの状態からやっていく作業としては、ひたすら研磨(ペーパーヤスリ)する。だけ!
しかも、ひたすらってですね、、、、
気が遠くなるくらいひたすら研磨しますよ。
ザラザラの表面がツルッツルの状態になるまで磨きます。
ペーバーの粗さを「番手」って呼ぶんですが、その番手を目の荒いものから初めて、段々と目の細かい番手に替えて行きます。
こういった無垢材は切り出す時に出来る、ノコ跡がナミナミと出ていますんでこれが最低でも無くならないとダメですね。
完成!!!
ひたすら研磨かけた後、最後の仕上げをかければ〜〜〜〜
この輝き!!
おまけ工事
実は今回、この材料結構長さが長くって、この現場で必要な長さ以上だったんですね。
切り落とした長さの材料も使えますのでもったいないから、同じ作業をしてお店の窓際にちょっとしたスペースを作り
2人席用のカウンターとして設置しました。
こういった圧倒的な存在感を持っているカウンター板ならシンプルな内装のお店にこそ威力を発揮するのだと私も改めて勉強になりました。
深夜
馴染みのbarでこういったカウンターで自分の好きなお酒を楽しむって考えただけでも、その時間は贅沢極まりない幸せな時だと思います。
おまけ豆知識
今回使用した無垢材のカウンターのメリットとして他にお伝えしたいことがアリます。
それは
長年使用したカウンターはやはり、劣化していきます。
小さなキズや大きなキズも、タバコの灰で焦げた跡、塗装の劣化・・・・・等々。。。
しかし、それがあってこそ皆に愛された証拠だとも思います。
が、、、しかし
やはり、キレイな元の状態にしたいな〜〜って思えば出来るんです!
その方法はいたってシンプル。
再度、同じ作業をするだけ。
ひたすら削って削って傷が無くなるまで削って行き、ツルッツルになるまで研磨します。
それで
仕上げをかければハイ!元通り^^
これは無垢材ですから、表面の裏側まで同じ木目が続きます。
板厚が無くなるまで研磨がかけられる(実際はそこまでしないけど)。
どうですか?
古くなったからってわざわざ買い替えなくても良いんです。
勿論初期投資はかかって当然なんですが、せっかくの一大決心で始めたお店じゃありませんか!
費用の事もあるかもしれませんが、たとえモンキーポッドで無くても良いですし、内装工事も含めて思い切って自分の目指す
カッコイイbarの内装を作り上げてください。
「営業が波に乗ったら後からやる」
は、、、、おそらくやらないし、返ってそのほうが手間がかかって費用もかさみますからね。
「最初から好スタート切れるように内装を自分のやりたいようにやってみる」
方が絶対うまくいくと私は思いますよ。
是非一度、「もし自分にふんだんに費用があったらこういう内装にしたい!」って妄想でも構いませんので
好きな内装、使ってみたい家具や照明器具やカウンター材などを考えてみてください。
キット
ワクワクして仕方なくなると思いますから!!!