やきとり持ち帰り専門店の蛙(かえる)様より、店舗の内装工事のご依頼を頂きました。
打ち合わせ時の現場はスケルトン状態。
スケルトンと言ってもコンクリートむき出しの完全タイプでは無くある程度の設備は整っており、トイレも和式ですが完備。
タイトルにもあるように、テイクアウト専門店なので、全体工事予算の関係もありトイレを利用するお客さんは想定しない方向として、和式のトイレの工事は行いませんでした。
煙排気の問題
飲食店としての業種はみなさんも知っているように、星の数ほど存在しますよね。
その中でも「やきとり(焼き鳥)」と言えば、美味しそうなあのニオイと食欲を掻き立てる焼くときに店内中に充満するけむり。
美味しい料理って、この様な身で見たりニオイを嗅いだりと言ったシチュエーションもとっても大事になってくることも承知だと思います。
が
しかし、、、、、
大切なその部分がある一方では出店までの大変な高いハードルになることがあるんです。
それは
焼き鳥を焼くときに出る、「ニオイ」と「煙」によって
近隣からクレームをもらうことになることが多々あるんですよ。
ちょっと質問を!
あなたが出店されようとしている物件は
□ 入居タイプのアパートやマンションの一室にあるテナントですか??
□ 店舗が住宅街などが密集している場所に有りますか?
□ 出店予定のお店の隣が飲食店では無く洋服屋さんとか整骨院さんとか別業種のお店とかありますか?
この中でもしひとつでも当てはまるのならば、今からお伝えする事は必ず行ったほうが「出店後の思わぬトラブルで閉店してしまう」
なんて悲惨な事も起きないでしょう。
その方法とは至ってカンタンです。
煙とニオイのトラブルを未然に防ぐとは?方法
それは
物件確認時、不動産の担当者に内容をしっかりと伝える事です。
もう少し詳しく説明しますね。
【伝えるべき事項】※焼き鳥屋出店としての場合
□ 自分の出店する業種が焼き鳥だとちゃんと伝える事。
□ けむりやニオイがどの程度出るかを明確に伝える事。
□ ビルは焼き鳥屋でも入居可能か?を不動産担当者に確認する事。
これらの事は絶対に、絶対に最初の段階で物件の担当者に確認をする事です。
※法的に大丈夫であれば、後に「言った言わない」トラブルを防ぐためにスマホなどで会話を録音させてもらうのも大事なことです。(録音する場合はその旨を相手に伝え承諾してからの方が良いと思います。)
当日、もしくは後日の返答で、「OK」の承諾をもらう場合も、電話などの口頭ではまだトラブルの恐怖は拭えませんので
それもやはり、「形に残しておく」事が大事。
相手にはお手数ですが、書面にての提出をお願いすることも忘れずに。
※ 最初はめんどくさがられても、そういった事を行う行為は逆にあなたの「誠実な姿勢」をアピール出来ることにもつながりますから
スムーズに物件入居手続きを行うにもにも好材料になりますよね。
もし、、、、、
煙やニオイがNGの場合
せっかく足を棒にして時間も沢山つかってやっと見つけた高物件なのに・・・・・もう出店は無理。。。。。
って諦めるのはまだ早いんです。
煙やニオイNGって言われたのにまだ可能性あるの?
そう、、、無くもないんです。
もしあなたがどうしてもその物件で飲食店を出店したいって事であらば、諦めずにもう少しだけねばってみませんか?
粘ると決めたら物件の担当者に最初にこう伝えましょう。
■ ではどうすれば問題は解決できますか?
要はあなたのお店の出店にたいしてOKを出さないのは物件のオーナーさんが既存の入居者さんからの
・なぜ出店を認めたのか?
・洗濯物にニオイがついてとれない
・客が騒いでうるさい
等のクレームに注意しているからだと思うんですね。
逆の立場からみれば、オーナーさんは「既存の入居者さんをトラブルから事前に守っている」ってことにもなりますから、「家賃さえ払ってくれれば何でも良いよ」なんて気軽に言うオーナーよりは信用ありますよね。
そういうオーナーさんは、あなたが入居した後も、既存のお客さんとしてあなたのお店を守ってくれる可能性大です。
ちょっと余談になりますが
守るって何から??って思うかもしれませんが
例えば
そのビルにまだ空きテナントがあるとします。
オーナーさんは、入居率を上げたいのでとにかく、空き部屋を埋めようとするとします。
そういうオーナーさんは、あなたが焼き鳥屋をやっている事なんかお構いなしで、あなたのお店の同業種(いわばあなたのライバル店)の出店もカンタンに認めてしまうことになりませんか?
そうなったらイヤですよね。
僕なら絶対イヤです。
まあ、こういった見方もあるって事もありますから参考までに!
では話し戻します。
■ ではどうすれば問題は解決できますか?
って伝えた後に続いてこう提案しましょう。
□ 排気ダクトの排気経路についてこういった経路で持っていけばニオイも煙も周囲への迷惑にならないと思います。
と言ってもあなたは工事に関しては専門では無いでしょうからその時は工事業者さんへ一度現場へ来てもらい、業者さんからアドバイスをもらって、カンタンな図面でも構いませんから資料として提出してみる事も大事です。
こんな資料でも大丈夫だと思いますよ。
※業者さんに現場へ出向いてもらいアドバイスもらう事は費用が掛かるとの認識でいたほうが良いです。
自分の都合で他の誰かの時間と費用を使わせているのですから、何でもタダでしてもらうって考えはナンセンスかと思いますよ。
相手がたとえ工事業者であったとしてもです。
問い合わせの段階で事情をつたえ、費用が幾ら位必要かを確認しましょう♪
それに付け加えて
物件のこの面の壁に横何センチ縦何センチの穴を◯個(必要数)開ける必要がありますのでその許可の確認もお願いします。と伝えてください。
それでもダメなら仕方ないですから他の物件を探すしかありませんが
最初にNGをだされたまま諦めるのはあまりにも惜しいですし、「なんでダメなんだよ」って強引に文句言うよりは、今後の関係性もありますし「ではこういった処置を考えてますから
これでもう一度検討してもらえませんか?」という流れのほうが良い方向に行くと思いますよ。
因みに、蛙さんの場合、工事の打合せ段階からそういった問題を見越して、蛙のオーナーさんの意向で「費用は掛かるが迷惑にならないようにダクトは物件の屋上へ持って行こう」と事前に対応してましたから工事もスムーズに承認頂きました。
やきとり持ち帰り専門店 蛙さんのダクト工事の完成品がコチラ!
店舗工事も排気工事も完璧です。
従業員やアルバイトも募集中みたいですから、興味のある方は是非!!